関西で開かれた国宝の展示や名古屋の徳川家の国宝の
展示など美術館や博物館を見に行くようになりました。
今回、大阪で大阪中之島美術館で、応挙と若冲の
合作の屏風が展示されたので見に行きました。
大阪中之島美術館
大阪中之島美術館は名前の通り大阪の中之島にあります。
中之島は、堂島川と土佐堀川に挟まれた東西に細長い島です。
日本美術の鉱脈展
展示のお題は『日本美術の鉱脈展』です。
若冲は、2000年に京都国立博物館で開催された展覧会を
きっかけに、空前の若冲ブームが巻き起こりました。
2000年以前は一般の人々にとっては若冲は「知られざる鉱脈」でした。
展示会は日本美術の鉱脈(まだ世に知られていない作者、作品)を
掘り起こし、「未来の国宝」を探していこうという企画で、
応挙と若冲の合作の屏風が展示されています。
円山応挙
10代で京都に出て、狩野派の絵師である石田幽汀(ゆうてい)に
絵を学びます。その後、独自の画風を確立し、円山派という
大きな流派を創り上げました。
応挙は京都の四条通に画室を構えていました。
若冲は、1716年に京都の錦市場の八百屋(青物問屋)に生まれています。
若冲は応挙より17歳年上ですが、画室や生家が近かったため、
二人は「ご近所の絵師」だったそうです。
応挙と若冲の合作の屏風は、右の屏風は応挙の細かく丁寧にうろこを
描いている鯉、左の屏風には若冲の力強く描かれた鶏が描かれていました。
他には戦争で焼失され白黒図版のみが残る若冲の屏風を最新の
デジタル技術と学術的知見で復元をしています。彩色豊かな作品でした。